埼玉県放射線科医会は、埼玉県医師会に所属する医会のひとつとして、また、埼玉県医学会(会長は県医師会長)の分科会として、1999年(平成11年)10月に発足しました。埼玉県の放射線医学・診療の向上を図ることを目的にしていますが、当初は、他科医会や医師会の先生方との交流に重きが置かれていました。また、放射線科の修練後に本県で開業されている先生との情報交換の場としての役割を果たしてきました。
一方、2002年(平成14年)に放射線科専門医会と放射線科医会が合併し、日本放射線科専門医会・医会(JCR)が誕生しました。JCRは、日本医学放射線学会と協同して放射線医学の発展、放射線科医の地位向上を目指す組織です。近年、JCRは全国組織としてより活発に活動するために、各地区に支部を設立する方針を打ち出しました。全国の各医会はこれまで独自の活動を行ってきましたが、今後はJCRの下部組織としての機能を担うことが求められています。本県医会は、長年会員数の低迷に悩み、十分な活動を行えない状況にありましたが、組織を改編する絶好のチャンスが到来したと言えます。
昨年10月に開催された第19回埼玉県放射線科医会総会において、本医会の会則を全面的に改め、新たな医会を目指すことが提議され、承認されました。改革の骨子は以下のとおりです。
なお、埼玉県放射線科医会の初代会長は草野正一先生(防衛医大)で、2004年(平成16年)に小須田茂先生(防衛医大)に引き継がれ、2014年(平成26年)から田中 修(自治医大さいたま医療センター)が会長を務めています。事務局は、現在、自治医科大学附属さいたま医療センター放射線科内に置かれています。